こんにちは、サイオステクノロジーの遠藤です。
この度、令和6年 秋期試験 応用情報技術者試験に合格することが出来ました!
この記事では勉強方法を振り返りながら、これから受験する方に役立つ情報を残せればと思います。
学習期間
学習を開始した日が8月10日だったため期間としては二ヶ月程ですが、案件で忙しい時期と重なっており学習に取り組めなかった時期もあったため、学習に取り組めた日数としてはおおよそ1ヶ月半弱だと思われます。ただ、このスケジュールだと午後試験を試験の10日前から始めて大焦りした記憶があるため、もう少し余裕をもって始めたほうが良かったかなと感じました。ここらへんは一日に使える学習時間などによって変わってくるので状況に合わせて調整していただければと思います。
学習方針
基本的な方針としては初回の学習時にはさらっと目を通すくらいにとどめて復習することをとにかく優先し、一つの用語からキーワードを出せるようになる状態を目指しました。一度目を通し終えた内容を復習するのは退屈で後回しにしがちになってしまうので、毎週木曜日と日曜日は復習の時間に当てると決めて知識の定着を図っていきました。
具体的な学習方法としては、午前も午後も後述のudemy講座の内容をNotionにまとめて何度も復習していくという方法で学習を進めていきました。
例えば基礎理論の範囲であれば以下の画像のようにまとめていました。「情報落ち」という内容を学習する方法を例に上げると、まずはトグルを開いていない状態で「情報落ち」という言葉を見て、「情報落ち」を説明するためのキーワードである「絶対値の差が大きい」といった言葉が出せるようになる状態を目指すといった学習方法を行っていました。学習し終えた後は全てのトグルが展開された状態になりますが、Notionでは「ctrl + alt + T」を押すことで、全てのトグルの開閉が行えるので、次回学習し直すときにはまた閉じた状態から繰り返すという反復学習を行っていました。
午前
学習方法
まず最初に基本的な知識をUdemyの講座の中で身につけて行きました。(私が利用したのは令和6年秋版です)
令和7年春版:参考書の著者直伝!【応用情報技術者試験 午前版】講座 合格に必要な知識の徹底解説+過去問題解説
Udemyでの学習を終えた後は、応用情報の勉強方法として一番有名であろう過去問道場を利用して演習を繰り返していきました。実際に過去問をやってみると、Udemyの内容ではカバーしきれて内容もあり思ったより点数が上がらなったので、そのあたりは過去問の中でカバーしていきました。応用情報の午前問題はおおよそ半分ほどが過去問と同じの問題が出題されるため、実際の試験対策だと思ってこちらも復習と並行して頑張って進めていきましょう。
試験の感想
午前の点数は75点でした。実際に受けてみた感想は過去問どおりの待ち行列や稼働率といった昔ながらの内容もありつつ、ディープフェイクや生成AIビジネスの活用、カルーセルといったモダンな内容が多く盛り込まれているなと感じました。このあたりの内容は私がやっていた過去問の中にはなかったので、普段の生活の中でのキャッチアップが大切になってきそうです。
午後
学習方法
午後も午前と同じ方が作成されているudemy講座を利用して学習を進めていきました。こちらの講座のはじめに全体的な長文対策方法が語られるのですが、それが基本的なことながらとてもためになりました。有料コンテンツの中の内容なので、ここでは内容には触れませんが午後の勉強を始める前に抑えておくと効率的に学習ができる内容であると感じました。また各単元ごとのセッションについても頻出の内容について過去問ベースで説明してくれるため、方針を見失わずに学習を進めることが出来ました。こちらも午前と同様におすすめできる内容だと感じたので、セールのときを狙って購入するのをおすすめします。
令和7年春版:参考書の著者直伝!【応用情報技術者試験 午後版】講座 合格に必要な知識の徹底解説+過去問題解説
ここからは私が選択した問題について触れていきたいと思います。本番では以下の問題を選択しました。
- データベース
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
また、本番では受けませんでしたが、組み込みシステム開発の勉強も行っていました。
各問題を選択した理由ですが、1つ目の選択としては、プロジェクトマネジメント領域に興味があるためプロジェクトマネジメントを選択しました。こちらの記事の応用情報技術者の30個の合格体験記から合格者の午後選択とその傾向を調べた記事や、いろいろな人の合格体験記を見ながら学習の進めやすそうなのを選択していき、上記のような選択になりました。実際に過去問での学習を通して感じたのはプロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査はキーワードを抑えて置けば、すぐ合格ラインに到達することが出来たため、そこまで熱心に勉強しませんでした。組み込みシステムについては割と毎年同じような流れで出題がされていたので、わりと簡単に取り組めそうだと感じました。必須の情報セキュリティについては、udemyの学習の中で、各トピックに対する対策を通じて学習が出来ていたので、そこまで苦戦することなく学習を進めることが出来ました。一番勉強時間を費やしたのはデータベースで午後の学習時間の半分くらいをこのデータベースに費やしたと思います。最初は全然点数が取れませんでしたが、令和6年春までの過去問ではある程度出題内容がパターン化されており、勉強すれば得点が安定していきました。
試験の感想
午後の点数としては73点でした。必須の情報セキュリティについては一つ全く聞いたことのない内容がありましたが、それ以外については自信を持って答えることが出来ました。プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査については頻出用語を抑えて置けば抜き出し等の国語の問題だったため、こちらも自信を持って答えることが出来ました。ただ、データベースは過去問で出たことがないようなSQL文やB-treeインデックスの特性について出題されており、回答速報でも答えが割れるような今までの中でもかなり難しい回だったようです。私自身も一番学習時間をかけていたのと、最初のエンティティ埋めについてはスムーズに出来たので、そのまま選択してしまったのですが、結果としては最初のエンティティを埋めた場所以外はほとんど点数を取れませんでした。こういった事態に備えて組み込みシステム学習も行っていたのですが、過去問の取り組みの中で自信があった分野だったのと、残り時間の関係で選択を変えられませんでした。今振り返ってみると過去問演習の際に全部を通しでやってみたりして時間配分とかにも気を配る練習をしてみたほうが良かったなと感じています。
おわりに
今回応用情報技術者試験に無事合格することが出来ました。難易度も相まって午後データベースほぼ壊滅の状況で当日は落ちたと思っていましたが、結果を見れば余裕を持って合格できていたので個人的には満足しています。次回の試験である令和7年春試験の受け付けが1月17日~2月5日となっているので、受験を考えている方は忘れずに申し込みましょう。次私が受験するIPAの試験としては午後試験の対策部分にもかきましたが、プロジェクトマネジメントに興味があるため秋のプロジェクトマネージャ試験を目標に取り組んで行ければ良いなと考えています。また、IPAの試験ではないですが近々AI-102 Azure AI Engineer Associate を受験する予定です。弊社では生成AI分野に注力しており、その一環で受験を行う予定です。
下記ページで弊社生成AIソリューションや活用事例を紹介していますので、興味があれば目を通して見てください。
資格の話に戻りますが、AI-102 Azure AI Engineer Associateについてもブログにすると思うので、そちらの記事もチェックしていただければと思います。
ではまた~